どーも僕です。
今回も小道具を紹介がてら雑談させていただきたいと思います。
今回はタイトルの通りMIX・マスタリングのお話です。
ノウハウとかとはまた別の話なのですが、興味ある方は是非読み進めてみてください。
ZS-M5とは
まずここでのオーディオプレイヤー(以下プレイヤー)ってのは、一般的なラジカセとかで、MP3プレイヤーとかは省きます。
そして今回登場するのは、ZS-M5というSONYから出ているかなり昔のCD・MDプレイヤーです。(現代っ子はMDを知らないってマ?
このZS-M5は昔からスタジオなんかで、最終確認用のプレイヤーとして愛用されており、今もなお根強い人気のあるようです。
すでに販売されていないにも関わらず、良品を探そうとすると中々のお値段がするんで人気があるのは事実なのでしょう。
ところでこのプレイヤーはなぜこんなに人気なのかというと、どうも再生される音にクセがなく、ある種モニターとして非常に優れた側面があるからのようです。
実際に僕も聞いてみたのですが、なるほど良く鳴ります。
面白いもん手に入れたのでテスト
— なな(氏)🍜 (@na2__shi) May 23, 2020
確かに良く鳴りまする pic.twitter.com/aVEqfl34JV
流石にこの動画ではなんの判断も出来ないですが、プレイヤーってこんなに音良かったっけ?ってくらいにはバランスよく聞けました。
プレイヤーを利用するメリット
普段僕らがMIX・マスタリングする時って、それなりにしっかりした機材や環境でやるわけじゃないですか?
でも、普段聴く人たちの環境は全く違うわけで…
当たり前ですが全く違うように聞こえるわけですね。
なので、出来るだけチェックとして普段使いで聞くようなアイテムで再生してみることって結構大事になってくるわけです。
加えてZS-M5のようなフルレンジスピーカーというのは、再生レンジこそ2wayスピーカーに劣るものの、点音源と呼ばれるステレオ再生において理想的な状態に近く、近接試聴においての位相ズレもなく自室のような小さい部屋で鳴らす分に最適な状態を作り出してくれます。
その為2wayスピーカーでわからなかった違和感に気づく事が出来たりするので、よりクオリティの向上も見込めます。
あとは、今の時代は曲を聴くなら大抵はスマホなので、スマホでチェックしてみるのも非常に良いとか思います。
言わずとも皆さんやってらっしゃると思いますが…(笑)
だからと言ってスマホに合わせれば良いわけじゃないってのが注意しなきゃな部分で、貧弱スピーカーで鳴る音なんてたかが知れてるわけだから、あんまり鵜呑みにしないこと。
ちなみに、個人的にはスマホスピーカーでチェックするくらいならスマホによく使われているイヤフォンとかで音聞いてた方がいいチェックになると思う。
だって曲聴く時大抵イヤフォンで聴くでしょ?
しかし…このチェックが非常に面倒。
何故なら、いちいちバウンスしたデータをスマホに転送して、そこからアプリで再生って手順を踏まなければならない。
しかもそこでしっくりこなかったりしたらまたやり直してバウンスして…(以下ループ
僕もやってましたけど本当に面倒(笑)
マスタリングまでしての確認がほとんどでしょうから、場合によってはMIXにまで戻らなきゃならないなんて事も…
そこで、そんな面倒くさがりな皆さん(僕)の為に今回のテーマであるプレイヤーの登場なわけですよ(笑)
なぜこのプレイヤーが活躍するかというと、音に関しても申し分ない上に僕が今回紹介しているZS-M5とかちょっと高価なのなんかにはAUXが付いているんですね。
言い方変えればLINE IN。

さて、これが付いているということは…聡明な皆さんはすぐお分かりですよね?
そうです、I/Fから直接音を飛ばせるんですよ。
つまり、DAWで操作しながらリアルタイムでスピーカーとして切り替えながら確認作業ができるわけです。これは超絶便利。
MIXの段階からバランスをみていけるし、詰めの作業が格段に楽になります。
もちろん最終的にはスマホで鳴らす事もしてみますが、2way・フルレンジ共にバランスよく鳴っているならば、そこまで破綻することもあまりないと思います。
ただし、このシステムを構築するにはI/F側の出力に余裕がないとダメなんですけどね…
モニターOUT・ヘッドフォンOUT以外に最低2ch必要なのがややネックでしょうか。
ch数増えるとそれだけでどんどん値上がりするからな…まったく
ですが、一度構築さえしてしまえば使い勝手が非常に良いので、面倒くさがりな方は是非検討してみてください(笑)
現在のチェック環境
一応参考までに現在僕がチェックしている環境についてですが、基本はYAMAHAのモニタースピーカーHS5でフェーダーバランスを見つつAKGのヘッドフォン701で定位を決めています。
プラグインなんかは両方使いながら聞き分けています。
一通り処理が終わった段階で、ZS-M5とiPhoneの純正イヤフォンでチェックします。
ここで問題なさそうであればバウンスして、その後マスタリング工程にうつり、最終的に同じチェックをしてからスマホに転送して確認という流れです。
スタジオとは環境がまるで違うし、その分少しでもいろんな環境での確認はしておきたいので、これが現状構築できる最良の方法かなと思っています。
まとめ
- 実際に音楽を視聴するユーザーは、しっかりとした再生環境で聞いていないことが多い。
- MIX・マスタリングの際は再生される環境も考慮する必要がある。
- フルレンジスピーカーは点音源と呼ばれるステレオ再生において理想的な状態に近い。
- 試聴に関してもその特性上、自室のような小さい部屋での再生に適している
- 2wayスピーカーだけでは気づけない部分にも手が届く
- 最もポピュラーな再生環境はスマホではあるが、あくまでチェック用。
- しかし、チェックの度にバウンスして転送してと手間が何かと多い。
- その辺スマホのイヤフォンは手軽にできる再生チェックアイテム。
- 面倒くさがりな皆さんはAUX付きのプレイヤーで、I/Fからスピーカーへダイレクトアタック。
- 2way・フルレンジ両方で問題なければスマホでもそこまで破綻することはない。
- つまり、手間が省ける。
- I/F側の出力に余裕がないと実現できないのがネック
とまぁこんな感じでしょうか。
このご時世こういったプレイヤーとか持ってる人なんてほとんどいないんじゃないかと思うんですが、そういうので聞く音楽ってこれが中々良いものなんですよ。
カセットテープやレコードは今聴くとエモいみたいなアレです(笑)
なので、今回たまたま良品を見つけて入手してみましたが非常に満足のいく買い物でした。
同じものでなくともAUX付きのプレイヤーはそれなりにあるので、興味がある方は是非導入してみてください。新鮮な気持ちで音楽が聴けますよ(笑)
終わりに
大抵の方はスマホチェックとかやってると思いますが、僕のように面倒くさがりだととにかく効率を考えてしまうのがいけないところですね(笑)
でも、こういったルーティングとか考えるのも好きなので、ちょっとした実験がてらやってみて良かったです。
次はどんな小道具に手を出してみましょうかね(笑)
それでは今回はこの辺で…
でわでわ〜
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