どーも僕です。
今回は雑談がてら最近導入したプラグインとかの紹介をしてみたいと思います。
タイトル的にエレアコについての検証的な部分をメインにしているので、エレアコのRECでリアルさが足りないと思っている方には是非試していただきたいです。
アコギのレコーディング
皆さんはアコギをRECしようと思ったらどうしますか?
マイクを使って鳴らした音を集音しますか?
それともエレアコのピックアップを利用してLINE録りをしますか?
多くの方は後者ではないかと思っています。なぜなら僕の環境でもそうですが、マイクでの集音はしっかりとしたREC環境がないといい音で録ることが難しいからです。
なぜ難しいかというと、多くの原因は環境音を拾ってしまうケースですね。
例えば、暑くなってきたので冷房など空調を効かせたりすると…まさにその音を拾います。
外でトラックが走った日には全てぶち壊しです。
他にも演奏時にボディを叩いてしまった音を拾うなど、考えてもキリがないくらいまともなRECは難しいです。
暑い中空調も効かせられない密閉空間で、一人で黙々とパーフェクトな演奏を録るまで帰れまてんとかどこの修行僧だよ。って感じになっちゃうので、大人しくエレアコでLINE録りをするわけです(笑)
LINE録りの問題
さて、大人しくLINE録りをするのはよしとして、いざインターフェイスにシールドを挿して録音だ!
というわけで実際に録ってみました。
今回のREC環境はこちら↓
- guitar:Taylor-T5
- DI:TG2
- I/F:Fire Face UFX2
まずはコードストローク
続いてアルペジオ
はい、どうですか?
LINE録りしたことある方ならお分かりだと思いますが、こんなちゃっちぃ音だっけ?ってなりますよね?
それもそのはずです。エレキでも同じですが、あくまでもピックアップから出力される音をだけを信号として送っているので、僕らが普段耳で聞こえているような音には絶対なりません。
これがエレキギターならアンプシミュレーターとかキャビネットシミュレーターでいくらでもカバーできるんですが、ご存知の通りアコギはそういうわけにいかないんですよね。
さてどうしたもんか…
残響を付加してみる
ここで大抵皆さんは解決策として、響きを良くするためにリバーブという手段に流れていくわけです。
もちろん僕もその一人です。
空間を再現することによって少しでも聴感上でそれらしい響きを作ろうと頑張るんですね。
実際にリバーブを先ほどの音源にかけてみます。
リバーブを掛けた音
コードストローク
アルペジオ
どうでしょうか?
確かに広がりも良くなり随分と耳馴染みも良くなったのではないかと思います。
でもわかりますよね?これでも聞いている音とは違うって。
正直オケに馴染んでしまえばそこまで気になるレベルではないかもしれませんが、どうせならもっとリアルなサウンドにしたいですよね?
わかります。
そこで今回紹介するアイテムの登場です。
IRを利用する
はい、でました大人気IR(インパルスレスポンス)
DTMerでこの単語知らなかったらモグリだぞと言われかねないくらい最近ではあちこちで利用されている代物です。
よく目にするのはリバーブで特定の環境を再現したり、ギターアンプの再現だったりでしょうか?
じゃあこのIRをどう使うのか?
結局リバーブで使うの?
いやいやこれが違うんですわ。
実はIRの中にはアコースティックギターの音を収めたものもあるんですよね。
なので、このIRを読み込むことによってリバーブのような残響とは違う空気感を付加することができるのです。
ただし、IRを利用するためにはIRを読み込むためのプラグインが必要だったりするので、こちらは別途用意していただく必要があります。
ギタリストの方でHelixをお持ちの方はそれで対応も可能です。
今回僕はHelixは持っていなかったのでIR Loaderを導入しました。
それがこちらです。

RedwirezからでているmixIR3というプラグインになります。
これそんなに知っている方いないかもしれませんが、とても優秀なプラグインで、IRデータをたくさんお持ちなら色々遊べる要素満載になっております。
さて、今回はプラグインレビューではないのでこのまま進めてしまいますが、つまりはこのIR LoaderでアコギのIRを読み込んで空気感をプラスしてみるわけです。
今回使用したIRは3 Sigma AudioのTaylor524ですが、こちらでは数種類のアコギIRが用意されていたので、音を聞いて選んでみてください。
IR自体は10$くらいなので悩む金額ではないですね。
それでは早速読み込んだものを聞いてみましょう。
IRを読み込んだもの
コードストローク
アルペジオ
どうでしょうか?明らかにLINEで録ったような印象が消えてませんか?
特に細かい設定をしたわけでもなくこれなので、正直ビックリしました。
ちなみに、読み込めるIRの種類もそれなりにあって、ピエゾやサウンドホールなんかが各種類用意されているので、好みのサウンドを選んでもらえばいいですね。
もちろん掛け合わせるなんてやり方もできますが、そこまでしなくても十分に良いサウンドになるため、やってみたい方は是非導入してみてください(笑)
ピエゾとサウンドホールの2タイプ 録音環境を選べる こちらはピエゾ こちらはサウンドホール
では最後にIRを読み込んだものにリバーブを加えて広がりをつけてみたいと思います。
IR+リバーブの空間演出
コードストローク
アルペジオ
いかがだったでしょうか?
ここまできたらほぼ区別できないのではないでしょうか?
もちろんダブリングでpanを左右に振って広がりをつければさらに効果は上がります。
これならば部屋の録音環境を整えるよりもずっと早く楽にRECすることが出来ますね!
まとめ
- アコースティックギターのRECを自宅でしっかり行うのは難しい。
- LINE録りをすると普段聴いているような音にはならない。
- 加工するにしてもリバーブだけではどうしてもリアルにはならない。
- アコースティックギターのIRを利用することによってかなりの改善が見込める。
- 更にリバーブを加えることでほぼ区別できないような仕上がりに持っていける。
- つまりIRとIR Loader買え。
と、まぁこんな感じでしょうか。
実際最近のアコギの音源てクオリティ半端じゃないから僕自身そっちに乗り換えようかとなんども考えたんですけどね…AMPLE GUITARとかさ…もうすっごいじゃん?(笑)
でもせっかくギター持ってるし、やっぱり実際に演奏した方がニュアンスとか横の流れが全然違うわけで…多分同じように思っている方結構いらっしゃると思うんですよね。
なので、一つの案として知ってもらえたら嬉しいです。
終わりに
今回は普段と違う内容でのお届けとなりましたが、こんな感じの小技や小ネタなんかがあったらまた記事にしていきたいと思います。
それと今後新しい記事の分野として初心者に向けての内容なんかも書いていけたらなぁと考えています。
今年に入ってDTMerの人口は結構増えたんじゃないかと思います。
僕自身こんなに素晴らしい世界をもっと多くの方に体験してもらいたいと思っているので、微力ながらにも普及させていきたいと思っています。
そんでもって作った曲は是非聞かせてください。
それでは今回はこの辺で
でわでわ〜
小言なんかはTwitterで呟いていることが殆どなので、ぜひともふぉろーみー
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