機材レビュー〜BIAS HEAD〜

レビュー

どーも僕です。

今回は久しぶりの機材レビューとなります。
とはいっても最近導入したとかではなくて、元々持ってはいたんですが意外と知らない機能があったので紹介がてらレビューしたいと思います。

BIAS HEADとは

最近はKemper一強みたいな空気ですが、一時期は人気を奪い合うくらいに騒がれていたPositive Gridから出ているアンプシミュレーターBIAS AMPのハードウェア版になります。

ハードにも複数種類があって、現状では下の画像のようにアンプヘッドタイプ・ラックタイプ・小型版と出ています。

一番右のBIAS mini guitarは後発での販売となった

ちなみにどの種類も2タイプあって、パワー・アンプを内蔵しているか否かの違いがあります。
正直自宅で使うだけならパワー・アンプはいらないですね(笑)
コストも落とせるしその方がいい。当時僕は何故かパワー・アンプ搭載型を買ってしまった…

ちなみにもし今から導入するのであれば、個人的にはminiをオススメします。

というのも、このBIASシリーズの魅力はiPadやPCのソフトウェアとの連携にあるので、結果的にハードの方で操作する機会が圧倒的に少ないからです。
※どちらもない場合はつまみを触る事もあるかもしれませんが、その場合真価を発揮しないので買うに値しないです。

結果的にこの画面での操作が前提となる

しかもコスト的にもminiの方が手頃な上に省スペースなので、ほぼ完全な上位互換といっていいと思います。
パワー・アンプの出力が300wと半分になってはいますが、全く気にするレベルの問題ではないです(笑)

実際に使ってみて

先にも述べた通り、ハードとしての面よりもソフトとしての連携が魅力的ってだけなので、形こそアンプヘッドではありますが、普通のアンプシミュレーターだと思ってもらって大丈夫です。
強いて言えばパワー・アンプが搭載されていて、直接スピーカーにさして音を出すことができるので、アンプによっての音色変化を受けないことくらいしかメリットはないです(笑)

しかし一度ソフトウェアと連携すると、極限までセッティングを詰めることができるというか、もはやアンプバラしたい人くらいしか需要がない部分までセッティングできるので、オリジナルの音作りはかなりやりごたえがあるのではないかと思います。

普通のシミュレーターと違って、完全にアンプオンリーを突き詰めた製品なので、それ以外何も出来ない男気仕様なのが面白いですね(笑)

ちなみに設定できる項目は画像のようにアンプタイプ・プリアンプ・トーンスタック・パワー・アンプ・トランス・キャビネットと多岐に渡ります。

間にEQを挟めるほか、アンプマッチ機能で録音したアンプの音を取り込み、完全再現する事も可能

もちろん流行りのキャビネットIRも読み込むことができるので、これだけあれば他のアンプはいらないんじゃね?ってくらいにはなんでも出来ます(笑)

ここまで出来て更にKemperより半額近く安いんだからそりゃ人気出るわなw

ハードとしてみればコンパクトエフェクターを用意すれば、完全にステージで使用できるので、どちらかといえば宅録機材ではないのかなっていうのが印象です。
宅録だけならソフトのBIAS AMPで十分というか、そっちのが利便性しかない(笑)

こちらの画像のように背面にはスピーカーOUT以外にもLINE OUT・ヘッドフォンOUT・SEND・RETURN等々必要そうなものは全て揃っています。

USBやwirelessに関してはPCやiPadとの連携のためのものですね。

さて、重要なのはそんなことよりも音でしょ。
って話なんですけど…これはかなり主観も含むものになるので、興味本位で聞いてもらいたいのですが…
アンプとしてスピーカーから音を出すならあり。プラグイン的に宅録で使用するならそんなにオススメはしないです。

なんでかっていうと、詰めたセッティングが出来てオリジナルの音が作れるのはいいんですが、キャビネットのシミュがとってもイマイチなんですよね…

なので、実際にスタジオ等でキャビに繋いじゃえばアンプシミュレーターとして使えるのでありなんですが、宅録としては質のいいキャビIRまで用意しなきゃならないってのがあって微妙です。
しかも用意したところで詰めたセッティングができるわけではないので、それなら単体のキャビシミュがあった方がよっぽど再現性高いです。
キャビネットの部分はオマケみたいなもんですね。

ちなみに全体的につまみの挙動はいかにもシミュレーターといった感じでムラがないです。
EQにしろGAINにしろ暴れないので、実際のアンプとちげーよってのはお約束ですね(笑)

僕が宅録でこやつを使うのであれば、クリーン系ならいいかなって思います。

ジャンル別にアンプのタイプを選択可能

アンプモデル自体は結構な数選べるんですが、特にHI GAIN系のサウンドはちょっと違和感を覚えました。自分が持ってるからそう感じるだけかもしれませんが…

ですが、逆にクリーン系の音は非常に綺麗です。
透明感のある音だったり、甘い感じのトーンだったりとかなり自在にこなしてくれるので、万能感あります。やばいですね!

あとは宅録で使用する最大のメリットがあるとすれば、DSP搭載の為処理は全てハードが行ってくれます。その為PCへの負担がなく動作が非常に安定します。
BIAS AMPってプラグインのみで使うと結構CPUのリソース持ってかれるのでありがたいですね。
それに不思議とハード経由の方が音も良く聞こえるプラシーボ効果も付いてきますw
(事実かは不明だが違って聞こえるのは確か)

オマケ的にですが、BIAS FXって別のプラグインとの連携もできて、作成したアンプモデルをそちらに取り込んで更に音作りしていくなんて事もできますね。

positive grid各製品と連携が可能

Kemperは高いけど質のいいシミュレーターが欲しい方には選択肢としてはアリかと思います。
エフェクトまで欲しいなら価格帯的にもHelixの方が良いかなってとこでしょうか。

ちょっと変わった使い方

ここからが本題です(笑)

実はこのBIAS HEADって、アンプとしての一連の流れをキャンセルする事が出来るんですよね。
どういうことかっていうと、例えばプリアンプからパワー・アンプまでは使いたいけどキャビネットは必要ないとかの場合キャビシミュだけオフに出来るといった感じです。

つまり、キャビだけ別のプラグインを挿すこともできたりするわけです。
もちろんスタジオで使う時なんかはキャビシミュをオフにするのが基本ですけどね。

そしてこのシミュレートがキャンセルできるのはキャビだけに留まらず、パワー・アンプやプリアンプの部分にも及びます。

また、プラグインのBIAS AMPでもキャンセルは可能で、これは設定ちゃんとみなかったせいで今更気づいたんですが、右上のセッティングの項目からunlock signal pathをオンにする事で可能となります。

この機能を最大限利用する方法としていくつかご紹介します。

例1

先ほど書いたようにキャビシミュだけキャンセルしてTORPEDOシリーズのようなキャビネットシミュレーターを別に利用するという事です。
これによってキャビネット部分まで更に追求した音作りが可能なので、クオリティ向上が望めます。

例2

パワー・アンプ・キャビネットをキャンセルして実機アンプのリターンに挿す方法です。
こうすることによってシミュレーターでは絶対に得られない真空管特有のカラーを付加する事ができてより実機アンプらしい音に近づけます。
使い方としては実機のプリアンプやアンプシミュレーターみたいな感じになります。
以前OXを紹介した時にも記載しましたが、この状態でOXに接続するなんてこともできなくはないです。

例3

これはかなり例外的な使い方になってしまうんですが、パワー・アンプ以外の全てをキャンセルして、使いたいプリアンプなどをBIAS HEADのリターンに突っ込む事で、夢のパワー・アンプシミュレーターに大変身です(笑)
もちろんパワー・アンプとしてはソリッドステート仕様なので、真空管と全く同じってわけにはいきませんが、色々なパワー・アンプを手軽に楽しめるって面を考えれば非常に面白いのではないでしょうか?

以上簡単に考えつくだけでもこのくらいの遊び幅はあります。

他にももしかしたら変な使い方できるかもしれないですが、もしあったら教えてください(笑)

音の違いをテスト

言葉だけではなんなので、実際に音の聴き比べをしてみましょう。

テスト内容としてはまずBIAS HEADのみ。次にキャビシミュのみ他のIRローダーに変更したもの。
最後は実機パワー・アンプ経由でOXを通したものと3項目です。

なるべく他の環境と揃えたいので、BIAS側のパワー・アンプはMETAL系で真空管は12AX7と6550管をチョイス。これは僕の所有しているアンプのSAVAGE120がその仕様のためです。

次にスピーカーですが、こちらは今回利用するmixIR3やOXとなるべく揃えたいので、4発のGREEN BACKにします。マイクは定番のSM57をセンターのやや離し気味で。

※アンプのタイプはクリーンがMarshall系・ドライブはメサ系とします。

音の加工等一切おこなっていない為、全体的に音量ムラがありますがご了承ください。

BIAS単体

・クリーン/コードバッキング

・クリーン/アルペジオ

・ドライブサウンド

キャビシミュ⇨mixIR3

・クリーン/コードバッキング

・クリーン/アルペジオ

・ドライブサウンド

パワー・アンプ⇨SAVAGE120・キャビシミュ⇨OX

・クリーン/コードバッキング

・クリーン/アルペジオ

・ドライブサウンド

いかがでしょうか?
もちろん100%同じ仕様ではない為違いが出てしまうのは当たり前なのですが、それでもそれぞれ違いがあるのはわかるかと思います。
こればっかりは好みでしょうけど、個人的にはIR読み込むのが一番相性良さそうでした。

多分こんなことしてるの僕だけでしょうが、変わったことしたい方は是非トライしてみてください(笑)
IRローダーに関してはTORPEDO使った方が追求はできそうですね。

※注意事項
アンプやOX等本来の使い方から逸脱している為、これによってどんなトラブルが起きるかは一切わかりません。もしやるのであれば完全自己責任でお願いいたします。

まとめ

  • 現行モデルはHEAD・RACK・MINIと3種類出ているがオススメはMINI
  • パワー・アンプ搭載モデルは宅録では不要
  • スタジオ等で利用するならば結構色々と遊べる
  • PC上ではDSP処理により動作が非常に安定している
  • Kemperの半額近く安い
  • エフェクトも欲しいならHelixのが良い
  • iPadやPCがないと本来の力を全然発揮できない
  • 音に関してはアンプシミュレーターだなって感じ
  • キャビに関してはオマケ程度
  • IRを利用することでクオリティの向上は見込めそう
  • 変な使い方するなら自己責任で

まぁこんな感じでしょうか?

最近はSAVEGE120とOXで大抵のことがこなせてしまう上に、やっぱりリアル真空管の音はなんとも言えない良さがあるので、ここまでやっといてなんですが、今後もこやつの出番はほとんどないかなってのが悲しいところです(笑)

ただ、こういったハードを持っていないのであればコスパ面的にも優れた性能を持っているのは間違い無いので、選択肢としてはありだと思います。
オマケでBIAS AMPのプラグインも付いてくるしね。

終わりに

なんか機材紹介したってより変な実験結果の報告みたいになってはしまいましたが、こういう冒険は嫌いじゃ無いので、100%ダメじゃなさそうなことであれば今後も実験していきたいと思います。

とりあえずこういった機材はどれも高価なので、買って後悔することがないようにしたいですね。
その為にも記事を読み漁るだけで無く、面倒でもなるべくしっかりと試奏なりはするべきだと思います。

ちなみに僕は昔楽器屋で、LINE OUTのついたアンプをキャビでは無くわざわざI/Fに繋いでもらって試奏させてもらうという暴挙に出たことがあります(笑)
さすがに2度とやりませんが、店員さんが笑顔で対応してくれたので、あの時は本当にありがとうございました(笑)
迷惑になることはやめましょうw

それでは今回はこの辺で…

でわでわ〜

小言なんかはTwitterで呟いていることがほとんどなので、是非ともふぉろーみー

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