どーも僕です。
DTM環境をより良くするために日々邁進している今日この頃です。
自粛とはDTMerの得意分野ということがよくわかる生活を送っていますよ(笑)
さて、今回はDTM中級者くらいから恐らく気になってくるであろうあのアイテムについてレビューしちゃいますね!
Reference4とは

SonarWorksのスピーカー・ヘッドフォンキャリブレーションプラグイン“Reference4”
これ何かって言いますと、一言で説明するなら、モニターする音をフラットにしてくれるプラグインです(笑)
これによって自宅でも極力クセのない音でMIXやマスタリング作業ができるという素敵アイテムです。
最近のモニタースピーカーだとDSP処理とかで同じような事をしてくれるものもありますね。
IKのMTMとかはARCついてきたりしますし。
なんでこんなものが必要かって言うのは雑談の方でさせてもらうとして、サクッと見ていきましょう。
導入〜実際に使用してみて
今回僕が導入したのはマイクが一緒についてくるものになります。
なぜマイク付きを買ったかというと、Reference4専用としてマイク毎にシリアルナンバーが割り当てられていて、個体差による調整をしっかり行ってくれるため、より精度の高い効果が期待できるからです。

ちなみに普通のマイクでも測定は可能なようです。
ヘッドフォンに対しても機種が対応していれば補正する事ができます。
ヘッドフォン単体のプラグインも販売していて、こちらはマイクも不要なのでかなり安価に導入できます。日頃スピーカーで音が出せないって方にはよい選択肢だと思います。
導入手順は非常に簡単で、HPからダウンロードしてインストール後にメアドとシリアルを打つだけなので全部英語だけど困ることはないかなぁと思います。
キャリブレーションには少し時間がかかりますが、とりあえずすぐ終わるヘッドフォンからやってみました。
ヘッドフォンのキャリブレーション

ヘッドフォンの方は特に何かやる必要もなく、下の画像の様に一覧が出てくるので、この中から自身の使用しているヘッドフォンを選んでもらえれば良いので簡単ですね。
僕は普段MIXで利用しているのはAKGの701なので、そちらを選びました。

かなり多くの種類を網羅しているので、モニターヘッドフォンを名乗っているものであれば大丈夫じゃないでしょうか?全部は見てないんだ。すまんな。
ちなみにRec用で使っているSHUREの440は未対応でした。残念。
と、こんな感じでプロファイルを読み込み出力するデバイスを決定します。僕の場合はFire FaceUFX2。しっかりと出力されているかもチェックして次の画面へ。

するといよいよヘッドフォンの周波数特性が表示されます。
僕は元々701の周波数特性は知っていたのですが、表示されているものと違いはなかったです。

上記の画像は既に補正されているものですが、青の線がヘッドフォン特有の周波数特性で、紫の線が補正後の周波数特性。
見てくれだけだとここまでやるかってくらい一直線なのでちょっと嘘くさい気もしますが、実際にいろんな曲を聴いてみて明らかすぎるくらいに特性を殺しにかかってるのがわかって笑えましたw
しかもこれでゼロレイテンシーモード。
他にもリニアフェイズやその中間も選べたりするんですが、当然レイテンシーが出てしまうので常時リニアフェイズは厳しいけど、MIXとかの作業でならまあいいかなと。
ちなみに上記で説明していた画像は全てスタンドアローンのものになります。
つまり、プラグインとしてDAW上で操作しているわけではないので、自分の普段聴いている楽曲やyoutubeとか、何でもかんでも補正した音で聴く事ができたりします。
それがいいかどうかは別としてね?
↓↓↓DAW上の画面だとこんな感じ↓↓↓

AKG701に関しては高音域の鳴りが非常に気持ちよく、開放型特有の音場の広さもあるため、個人的にはリスニングでも非常に好きな音です。その為普段から補正をかけて聴くことはなさそうかなぁとは思うんですが…耳慣れするまでは補正したままでいこうかと思います。
スピーカーのキャリブレーション
続いてはスピーカーの方に移りたいと思います。
実際に測定している様子は動画に上げているので興味があればご覧ください。
スピーカーのキャリブレーションを行う際はcalibration profilesからMeasure Speakersを選択してもらうと別のソフトが起動します。


ここから測定に入ります。
Measure Your Speakersをクリックすると下記の画面に移ります。

ここでは測定するための準備をチェックリストにてまとめてあります。
上から見ていくと…
- ファンタム電源+48Vがオンになっていてちゃんと電力供給されている
- マイク入力がスピーカー出力に直接ルーティングされていないことの確認
- スピーカーへのマイク入力と出力に同じオーディオインターフェイスを使用している
- オーディオインターフェイスのサンプルレートは44.1kHzに設定してある
以上4つのチェックになります。
まぁ普通にしてたら特に問題はないかと思いますが、マイクに関してはファンタム電源に対応していないとNGなのと、普段録音で96kHzに設定している方はそこだけ自分のオーディオインターフェイスをチェックして利用方法を確認してみてください。
チェック後下記の画面に切り替わり専用マイクを持っていればシリアルを入力します。

続いて、マイクの入力ソースとモニターのソースを設定します。

ここから先は実際に測定していくわけですが、はっきり言って結構面倒でした(笑)
無事測定も終わり、実際に僕の部屋の環境ではどのように音が聞こえているかが表示されます。ちなみに使用しているモニタースピーカーはYAMAHAのHS5なのですが周波数特性は下記の図のようになっています。

本来であれば全体的に聴きやすいように設定されています。
しかし、これを僕の部屋で鳴らすとこうなっちゃうんですよね…

見比べるとすごいことになってますね(笑)
以前からMIXの際に低域だけ調整が難しいと思っていたのですがまぁこんな感じならそうなるかなってところです。
逆に1K付近のモニターの特性も出ている為、このソフトの測定がしっかりしていることがよくわかります。
そして、測定結果を踏まえて補正してもらうと…

ばっちりフラットになりましたね(笑)
実際に自分で作った曲で聴き比べてみたのですが、非常に聴きやすくなりました。
高音に関しては広がりがよくなり、低域に関しては気になっていた部分がすっきり解消されていました。
こんなに素晴らしいソフトがあるならもっと前から導入するべきだったと反省しております(笑)
まとめ
- 自宅でのMIXをする際に、正しい鳴り方を示してくれる為MIX作業がしやすい
- ヘッドフォンの補正を同時に行うことによってスピーカーとの環境に差がなくなる
- 日頃ヘッドフォンでMIXしている方にもおすすめ
- 補正を使わなかったとしても、自身の部屋の環境を知る事ができる為、ルームチューニングの指針になってくれる
- マイク付きのバンドルはちょっとお高い
- ヘッドフォンは対応していないものもあるから注意
- 測定時とか全部英語だからあってるかちょっと不安
- 測定は結構時間かかる
と言ったところでしょうか。
実際半信半疑な部分もあったり、補正しただけでそんなに聞こえ方かわるのか?って思っていたんですが大間違いでした。
特にスピーカーに関しては結構感動的に変化を感じる事が出来たので良かったです。
これで更に楽曲のクオリティ向上が期待できそうなので、次回のMIXが楽しみになりました。
終わりに
ここまで読んでいただきありがとうございます。
やはり自宅でMIX作業するというのはスタジオと違ってやりにくい要因が様々あります。
そんな環境を少しでも改善できるこのソフトは、必ず皆さんの役に立ってくれると思います。
MIXが苦手って方ももしかしたら部屋の鳴り方のせいでそうなってしまっているかもしれません。
環境改善といって変に吸音材とか導入する前に、まずは自宅環境の特性をよく知り、改善した音を知ってみるのもいいのではないかと思います。
僕も頑張ってMIXのレベルあげるぞー!
それでは今回はこの辺で…
でわでわ〜
小言なんかはTwitterで呟いてる事がほとんどなので是非ともふぉろ〜み〜
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